中井貴一、草刈民代 三菱UFJ信託銀行

 

3大メガバンクのひとつである三菱東京UFJ銀行ではなく、同グループ傘下の信託銀行の方。メインの信託業務以外に、個人顧客向けのサービスも手がけているようだ。生前贈与などを含む相続税対策のニーズを掘り起こすCMであり、税制変更で課税対象が拡大したとはいえ、それなりの相続資産をもたない庶民には無縁のサービスと思われる。

 

中井貴一草刈民代クラスの有名芸能人なら相続税対策ぐらいは抜かりなくやっているだろう。自然にそういうイメージを持たれるタレントを起用したのは上手い。

仙道敦子 大和銀行

 

1992年のCMだが当時これを見た記憶はない。「ヒット」という名の金融商品がどんなものだったのかグーグル検索しても上位にはまったく出てこないので詳細は不明だ。

仙道敦子(のぶこ)は当時23歳。その割に老けて見えるのは化粧や服装のせいか。

 

大和銀行は大正時代に設立された老舗銀行。このCMの3年後にはニューヨーク支店巨額損失事件が明るみに出ることになる。2003年にはあさひ銀行との合併によりりそな銀行となった。

 

のん 岩手銀行

30秒CMでセリフがたった一言しかないのが面白い。

彼女は本名の能年玲奈の方がまだしっくりくる。2013年4月期の連続テレビ小説あまちゃん』の主演でブレークしたものの、その後所属していた芸能事務所とのトラブルで一時休業状態に。その後芸名「のん」で活動再開し、昨年大ヒットしたアニメ『この世界の片隅に』で声優としては初主演を務めるなど、復活の兆しが見えてきた。

 

岩手銀行岩手県盛岡市に本店を置く地方銀行

タカアンドトシ 北海道銀行

北海道出身のお笑いコンビ、タカアンドトシが出演しているCM。

緑色の忍者姿をしているのが謎だが、いつもの「○○か!漫才」の芸風は変わらない。

彼らは中学生時代からコンビを組んでいるので、コンビ歴は27年にもなる。

 

北海道銀行は北海道札幌市に本店を置く地方銀行。通称は道銀。道内に132の支店・出張所があり、道外支店は東京と仙台のみ。

2004年に北陸銀行が属するほくほくフィナンシャルグループの100%子会社となった。

篠原涼子 オリックス銀行

2015年のCM。

部下が作成した資料に目を通さずに、「任せた」と言う上司の篠原涼子

部下が頑張っている姿だけを見てもその成果物が信頼できるとは限らないと思うのだが、やはりネットでは「管理職としてどうなの?」「現実ではあり得ない」といった批判的な声が多い。

 

オリックス銀行は東京都に本店を置く信託銀行だが、個人顧客向けは無店舗型のサービス(ネットバンキングまたはテレフォンバンキング)に特化しており、キャッシュカードやATMがないというユニークな特徴をもつ。

丸佳浩 もみじ銀行

広島東洋カープ丸佳浩選手が出ている、ローカル感満点のCM。

もみじ銀行のことを知らなくても、広島県を中心に本支店を構える地方銀行であることは、このCMを見れば一目瞭然だ。

 

丸という面白い名前の選手がいることは知っていたが、あらためてウィキペディアで確認するとなかなかの好成績を残している。特に6年通算でOPS.800という数字が光っている。四球の数が多く出塁率が高いのが特徴。早打ちはせずにじっくり球を見極めるタイプだ。その分三振が多めなのは仕方がないだろう。

早見優 野村證券

 

1983年のCM。33年前の貴重な映像がよく残っていたものだ。

当時17歳だった早見優が出演している。コカ・コーラのCMに使われた「夏色のナンシー」がヒットし、紅白歌合戦にも初出場を果たした年だ。バブル景気もこれから本番に入ろうかという時期で、証券各社は株高の追い風で大儲けだったに違いない。

長らく芸能活動を休止していたが、今年7月に21年ぶりの新曲「溶けるようにkiss me」を発表したことが話題になったことは記憶に新しい。