貫地谷しほり 三菱東京UFJ銀行

 

2007年のCM。今からちょうど10年前。

東京三菱銀行UFJ銀行の合併で三菱東京UFJ銀行になったのが2006年1月なので、まだ誕生して1年ほどしか経っていない頃だ。

コンビニATM手数料無料は、メガバンクにしては進んでいる方だったかもしれない。

 

貫地谷しほりといえば、ちょうどこの年の秋からのNHK連続テレビ小説ちりとてちん』で主演に選ばれてブレークした。当時21歳にして既に実力派の名演技だったことを覚えている。

中山美穂、鷲尾いさ子 あさひ銀行

1992年のCM。

旧協和埼玉銀行あさひ銀行へ商号変更したときのものだ。

そのあさひ銀行が存続したのもわずか11年。

2003年に大和銀行と合併し現りそな銀行となった。発足からわずか2ヶ月で経営破綻の危機に陥り、公的資金が注入されて一時的に実質国有化される事態になったものの、すぐに経営を立て直して現在に至る。

 

中山美穂は当時22歳、鷲尾いさ子は25歳だった。トレンディードラマで大活躍していた姿を思い出す。

中井貴一、草刈民代 三菱UFJ信託銀行

 

3大メガバンクのひとつである三菱東京UFJ銀行ではなく、同グループ傘下の信託銀行の方。メインの信託業務以外に、個人顧客向けのサービスも手がけているようだ。生前贈与などを含む相続税対策のニーズを掘り起こすCMであり、税制変更で課税対象が拡大したとはいえ、それなりの相続資産をもたない庶民には無縁のサービスと思われる。

 

中井貴一草刈民代クラスの有名芸能人なら相続税対策ぐらいは抜かりなくやっているだろう。自然にそういうイメージを持たれるタレントを起用したのは上手い。

仙道敦子 大和銀行

 

1992年のCMだが当時これを見た記憶はない。「ヒット」という名の金融商品がどんなものだったのかグーグル検索しても上位にはまったく出てこないので詳細は不明だ。

仙道敦子(のぶこ)は当時23歳。その割に老けて見えるのは化粧や服装のせいか。

 

大和銀行は大正時代に設立された老舗銀行。このCMの3年後にはニューヨーク支店巨額損失事件が明るみに出ることになる。2003年にはあさひ銀行との合併によりりそな銀行となった。

 

のん 岩手銀行

30秒CMでセリフがたった一言しかないのが面白い。

彼女は本名の能年玲奈の方がまだしっくりくる。2013年4月期の連続テレビ小説あまちゃん』の主演でブレークしたものの、その後所属していた芸能事務所とのトラブルで一時休業状態に。その後芸名「のん」で活動再開し、昨年大ヒットしたアニメ『この世界の片隅に』で声優としては初主演を務めるなど、復活の兆しが見えてきた。

 

岩手銀行岩手県盛岡市に本店を置く地方銀行

タカアンドトシ 北海道銀行

北海道出身のお笑いコンビ、タカアンドトシが出演しているCM。

緑色の忍者姿をしているのが謎だが、いつもの「○○か!漫才」の芸風は変わらない。

彼らは中学生時代からコンビを組んでいるので、コンビ歴は27年にもなる。

 

北海道銀行は北海道札幌市に本店を置く地方銀行。通称は道銀。道内に132の支店・出張所があり、道外支店は東京と仙台のみ。

2004年に北陸銀行が属するほくほくフィナンシャルグループの100%子会社となった。

篠原涼子 オリックス銀行

2015年のCM。

部下が作成した資料に目を通さずに、「任せた」と言う上司の篠原涼子

部下が頑張っている姿だけを見てもその成果物が信頼できるとは限らないと思うのだが、やはりネットでは「管理職としてどうなの?」「現実ではあり得ない」といった批判的な声が多い。

 

オリックス銀行は東京都に本店を置く信託銀行だが、個人顧客向けは無店舗型のサービス(ネットバンキングまたはテレフォンバンキング)に特化しており、キャッシュカードやATMがないというユニークな特徴をもつ。